かがみデザイン

KEEPWALKING 四十男が中小企業診断士やミニマリストを目指したっていいじゃない!

SOFT BALLETの森岡賢さんが亡くなった・・・

森岡賢さんが、急死した。
信じられない、信じたくない、でもどうやら事実のようではある。


それぞれに、青春期のロックスターが何人かいると思う。
自分の場合はそのうちの1つが「L・S・B」だ。
「L・S・B」てのはLUNA SEA / SOFT BALLET / BUCK-TICKのことで
1993年の夏に「L・S・B」と銘打った夏フェスをやっていたことから
この界隈のファンならピンとくるワードだ。

SOFT BALLETという奴らは
私にいつも何の予告もなく、いきなり鋭いものを投げつけるような
そんな存在だった。

私の地元、長崎のFMで週末の夕方に「FMヒットパレード」という番組があった。
いわゆる邦楽ヒットチャートの1位から21位までを流す番組で
イントロからフェードアウトまできっちり流してくれるという
エアチェックに最適な番組だった。

その頃、小6か中1くらいだった、がきんちょの私は
この番組が大好きで、ダブルラジカセデッキをスタンバイさせては
気に入った音楽を録音していた。
その頃の邦楽ヒットチャートだからポップな感じの音楽ばかりで
インダストリアルロックやテクノなんてのはほとんど無かった。

そんな中、12位あたりで不意に流れてきたのが
SOFT BALLETの「TWIST OF LOVE」だった。

正直最初はなんか薄気味悪い曲にしか聴こえなかったが
何とも違和感のあるメロディ、音感・・・
変な感触のままで1曲通して聴きいってしまった。

「TWIST OF LOVE」は翌週も、その翌週も、その次の週も・・・
12位あたりの微妙な順位を小刻みに上下するものの
毎週私にその不思議な音と言葉を届けてくれた。

ネットもない時代だ。
私はSOFT BALLETのメンバーの顔も知らないうちに
すっかりファンになってしまっていて
「TWIST OF LOVE」は
既にこだわりのハイポジカセットテープに録音されていた。

(メタルカセットテープは高くて高校生まで買えなかった)

 

その頃の音楽というのはとても高価な嗜みで
アルバムCD1枚で3,000円だった。
高校生当時の私の小遣いは月3,000円・・・
とてもとてもCDを連続して買えるような環境じゃなかった。

必然的にアルバムCD1枚を7泊8日で300円というレートの
レンタルCDショップがとてもありがたいわけだが
SOFT BALLETはほとんど置いてなくて、結構マニアックな
レンタルCDショップにしか置いてなかった。

田舎の普通高校に意味もわからず通う退屈な日々、
大学受験前に色々と鬱屈した
かっちょ悪い私の根暗な衝動を満たしてくれるほどに
そこで聴いた「NEEDLE」や「FINAL」は
攻撃的でソリッドなビートを刻んでいた。

・・・その後、大学受験に失敗し1年浪人の後、
大学生となってシャバに出てきて、数カ月(夏だった)の頃
夜にテレビつけたら番組はNHKの「ポップジャム」で
そこでいきなり彼らの解散を知る。

2002年の急な再結成と速攻での再解散。
社会人2年目で構ってられないほど大変な時期だったから
この再結成はあまり記憶にない。

2015年になってからの森岡×藤井でのユニット
「minus」の結成もいきなりだった。
(それって遠藤がいないだけで2/3再結成じゃないか!って嬉しかった)

そして、2016年6月7日、今日だ。訃報を知った。

もう森岡賢の音が、音楽が、パフォーマンスが
産み出されないってことが、本当に辛い。
信じられない。

せっかく「minus」で新しいことを
始めていたところだったのにって口惜しさもある。

結局、森岡賢のLIVEに一度も行ってないってことになる。
仕事で長期研修中だったから断念したんだけど
やはり昨年の「LUNATIC FEST.」は行っておくべきだったんだな。。。

ともかく、自分にとっては青春の欠片だった人が亡くなった
悲しくて仕方が無い。今夜はずっとSOFT BALLET聴いてます。

Xのhideが亡くなった時以来かもしれない、こんな感情は。
最後までいきなりだったな、森岡賢さん。今は安らかに。

(1,650字)