かがみデザイン

KEEPWALKING 四十男が中小企業診断士やミニマリストを目指したっていいじゃない!

人間的成長を感じる出来事があった

私がガラケーを1台持っている理由

 
私はケータイをわざとガラケー(au iida x-ray)にしていて、通話料を定額制で運用できるようにしている。
 
 
スマホで事が足りてしまうために、本来ならばガラケーの機能を使いこなす事などほとんどない。つまり通話ができさえすればOKなので機種を選ぶ必要はさほどないのだがau x-rayは優れたデザイン故に、発売当時に買うか、スマホに移行するかで相当迷った機種で思い入れがあった(結局当時は出始めのスマホis03にしたのだが)ため、2015年夏にヤフオクで探して格安で調達している。
 
今時、人によっては通話料にそれほど金額を割かない人もかなり多いと思うが私の場合だと仕事中の電話連絡で通話料金をちまちま気にしていては仕事にならないので、こういう体制にしている。電話がかかってくる/即かけ直す・・・なんてシチュエーションがとても多いのだ。私自身は営業職ではないが、外回りの営業の方などは同じ発想の人も多いかもしれない。

 

ガラケーが壊れてしまった・・・さてどうする?

 
先日の話、このaux-rayが壊れた。液晶画面表示がほとんど出なくなって、使用できない状態になってしまい、かなり困った事態となった。最寄りのauショップ(といっても今の勤務地は僻地なので1件だが・・・)へ行きオペレーターのちょっと化粧がケバいギャルっぽい女性に手続きをしていただき、修理の見積もりを取ってもらう事にした。
 
話は脱線するが、年齢を重ねてオジサンになったからか、最近は無理してギャルっぽい女性というものも、若さゆえのかわいらしさだと思うようになった。残念ながらギャルからは全く相手にされはしないだろうが。
 
話は元に戻る。
修理をストレートに頼まなかった理由。
 
端末を中古で導入している場合、キャリアの保証はつかないため修理代金は恐らく実費を要求される。修理の価格があまりに高い場合は、別に端末を確保したほうが安くつくからだ。中古の端末を扱っている店舗などではガラケーなど1,000円台から販売されているし私が愛用しているx-rayのようなものでもせいぜい5,000円~10,000円も出せば程度のいいものが入手できる。
 
まあ、そんな次第で世間ではiphone7?やXPERIA X、GALAXY7あたりの最新機種の話題で盛り上がってる2016年だというのに「修理代が10,000円以下ならゴーサイン、それを超えるようならば別途端末を確保」という、どっちに転んでも俺得な「ガラケー両面待ち」をしていた1週間だった。

 

auからの知らせ・・・驚きの連絡内容が!

 
今日、auより「修理が完了して端末が戻ってきた」という驚きの連絡があり、しかも修理代は18,000円ちょっとするというではないか。まだ1週間位しか経過していないというのに、見積もり金額の連絡はどこへ行ったのだ?
それはそれとして案外修理が早かったことに対する驚きと、その金額だったら同じモデルのガラケー3台くらい調達して向こう10年は戦えるわ!(苦笑)と思いながら最寄りのauショップへ向かった。
 
孔子は「四十にして惑わず」と言ったそうだが、昨年四十を過ぎたというのに人間のできていない私はその連絡を聞いてからショップに行くまでの間ちょっとムカっとしていたことは事実である。修理見積もりの1つも取れないショップのレベルに呆れていた。
事と次第によってはやむを得ずクレームか?なんて心配もした。
その一方、人の親として週末を過ごしていて、自分自身の時間はほとんどないのに、あまりしょうもないことで怒ったりとかして疲れたくないという考えと、今住んでいる場所はかなりの僻地で、あまりこういうことで都度都度怒っていては、どこでどう話題になるか判らない位に狭い街なので極力敵を作りたくないという判断が働いた。
 
結果、auショップへ行く道すがら歩きながら「怒らない。怒らない。怒らない。怒らない・・・」とマインドセットを万全にしてから店内へ入り、冷静に依頼状況の説明と、そもそもそのコストならば修理しないことは判るでしょう?ということをきちんとお伝えした。今後の対応は明日以降、上層部と相談の上、改めてご連絡するとのことだった。
 

まとめ

 
今回のような自分が想定していないようなケースというのは当然に起こりうる事態である。恥ずかしながら、若いころの私はこういう場合に割と「瞬間湯沸かし器」な反応を取ることが多かった。単に気が短いことと、自分の成長過程、経歴上「黙っていては損、やるかやられるか」みたいな思考に凝り固まっていた部分はあると思う。
 
自分の経験を踏まえて言えば、やっかいなクレーマーというのは現場の人間にとっては単純に面倒で迷惑だから「なるべく関わりたくない=やはり多少の無理が利く」ことも事実で、単純に取引上はそこまで損をしたことはない。
 
しかし一方で怒った日からしばらくというのは、例え自分に落ち度が無かったとしても、やはりいい気はしないし疲れもするし相手にはムカついているし・・・と、自分自身の心身のバランスって視点からするとあまりいい状態ではない期間を過ごすことになるのは避けられなかった。
 
更に言えば、自分と社会的に接してくれているその相手(今回の例で言えばauショップのギャルの店員さん)には人そのものとして本質的には何の怒りも不満もない。取引の内容に食い違いが発生しているだけなのだ。
 
こんな感じで表面上は割と落ち着いて事に対処できたことに、自分なりの成長を感じた出来事であった。
 
もっとも、人間出来ていればこの程度「当たり前」なんだろうけどね。
 
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